なまずの尾っぽ(+) :富山・北陸の旧街道と郷土史的な何か

富山県内と北陸各地の旧街道を歩いた記録とその風景の魅力を発信していきます。

となみフォトロゲ2019に参加する

そういえば、「フォトロゲとなみ2019」(11/23開催)に参加することになった。

 

僕は走る。

いきなり変な表現を使うが、ここ1年半ほどジョギングや各種大会参加にハマってしまっている。

フルマラソンハーフマラソンなどの大会に出てきたけれど、

フォトロゲイニング」という競技大会も面白くて参加している。

 

簡単に言えば、複数人のメンバーがチームを組んで、

スタート前に配られる地図を見て作戦を立て、

設定エリア内に点在するスポットをまわりながら制限時間内にゴールする競技だ。

各スポットには異なる点数が決められていて、どれだけ集めてくるかの合計点を競う。

スポットごとには決められたポーズがあり、撮影者以外のチームメンバー全員がその指示通りのポーズをとって写真に収めてこなくてはいけない。

たいていの大会では3時間競技と5時間競技がある。3時間だけの大会もあれば5時間と3時間が両方あるものもある。

また大会によっては、決められた交通機関の決められた区間の乗車を認めるものもある。

photorogaining.com

 

この競技にそそぐ熱量は、今のところ友人をキャンプテンにした男子ペアで4大会参加だが(彼自身は他の友人や夫婦のチームでも参加している)、戦績は以下の通り。

  • 2019年2月 島田大会5H(静岡県)-遠来賞受賞
  • 2019年5月 高岡大会3H(富山県)-3位入賞
  • 2019年10月 上市大会5H(富山県)-3位入賞

5時間競技では40キロ前後を走る。色んな要素があるので、フルマラソン前には楽しみながらできるよい練習になると思っている。地形もあるので、ガチでやればフルマラソンよりもキツいかもしれない。

また地図を読む力や回る順番、地形も考えたスポットの取捨選択(全部はまわれない)など、単純に走力だけで決まらないのがこの競技の面白いところだ。

 

というわけで、となみ(砺波)の大会。

本当は友人夫婦と共通の知人を入れた4人で男女混成チーム枠に出場するつもりだったが、友人がかなり前から体調不良でなかなか回復せず、彼の奥さんも辞退したので、結局僕ともう一人の男女ペアで参加となった。

パートナーとなる相手は、過去に一度だけ20キロちょっとを一緒に走る機会があったけど、僕よりもぜんぜん走力がありトレラン経験も豊富な人なので、足をひっぱらないか今から心配である。

いちおう友人がいない場合の代表者が自分となったので、今回地図を読む戦略担当も任された。ところが今までここは彼の頭に頼っていたので僕にはまったく自信がない。これまた不安だ。

まあ今回入賞は期待していないので、とにかく楽しんで走ってこれればと思う。熊が心配であるけれど。

今大会が富山マラソンを終えて2019年最後に走るイベントとなるはずだ。

 

photorogaining.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浮田家で“歴活”に参加してきました!

金沢歴活」を主催されている安藤竜さんの歴史トークが聞けるというので、“富山朝活”に参加してきました。

rekikatsu.com

今回の舞台は国の指定重要文化財浮田家住宅にて。

加賀藩の「奥山廻り役」というお役目を代々つとめた家で、立山黒部の山林管理や飛騨方面の国境警備などを行い明治ま代々この家が継承したそうで、代官職も兼ねて文政期には三千石の格式だったとか。

 

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現代の問題意識から歴史を捉える姿勢が面白かった

 

タイトルの通りですが、歴史にとってこうした視点をもつことが現代的な意味をもち面白かったりしますよね。逆にそれが致命的になったりするときもあるのも歴史の側面ではあるんですが。

語り口がテンポよく聞きやすく、例えも絶妙(微妙?)で面白くてあっと間の2時間でした

 

主なトークテーマは次の二つ。

 

・日本の長時間労働のルーツとは?

 

 農業生産や家族単位の変貌を、寛永の飢饉と加賀藩の「改作法」に求め、租税改革等により「頑張れば頑張るほど暮らしが良くなる」時代に、また限られた農地で生産性を上げるために肥料や品種の改良など質の部分の向上に努めていき、結果、江戸時代初期の日本に勤勉革命が発生したという話。

 

・江戸時代の若者も仕事を3年でやめたのか?

 

三井越後屋京都本店の若手の動向を、幕末史料をもとにウォッチした研究を紹介。

79人の“社員”のう7年後には52人が離職(離職率65.8%)、そのうち7割が若手(“若者の離職率”73%)*1

その理由、3位 病気、 2位 実家の商売を継ぐ、 1位 「不埒(ふらち)之儀」、家出。不埒とは悪いこと。子供なら店のお金で買い食いや芝居見物、大人なら同じく店の金や商品の横流しで得た金で博打、女、芝居見物(デート)、あるいは相場。

ちょっと事情は現代と違うみたいですが、とても面白かったです。

 

 

帰りは刀尾神社へ

 

浮田家からすぐ近くの刀尾(たちお)神社へ寄りました。

 

県道174号は立山道です。古くから立山参詣の人々が歩いた道。

この道沿いに神社の入り口はあるのですが、とにかく参道が長い。400メートルとか。
かつて立山参詣の際には必ず参拝していったという重要なお宮で、12世紀の文書に出てくる「立山外宮」がここではとの説。

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特徴ある両部の赤鳥居。

立山信仰のお宮の鳥居は本来この形だけど、今やここしか残っていないのだとか。

 

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実は拝殿に向かって右手には「刀尾寺」があり、神仏習合時代の関係性がわかります。

 

 

浮田家も山廻りの役務上、立山神には特に敬意を捧げたらしく、刀尾神社の石造物にはいくつも浮田家の名前を見つけることができます。

今日はせっかく浮田家に来たので、そうした刻字を確認しに来ました。

 

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参道には湯を沸かして立山参詣者に与えたとも、湯立て神事に用いたとも、湯立て笹で立山参詣者を祓い清めたともいわれる釜戸の跡。

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刀尾神社 ↓

 

 

というようなシルバーウィーク2日目の午前でした。

 

 

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*1:1864年から1871年。途中に維新の動乱・世情混乱があるものの高い数字

夏恒例、大岩そうめんを街道歩いて食べにいった

少し時間が経ってしまいましたが、ここ数年やっている恒例のマイイベント「街道歩いて大岩そうめんを食べに行く」(仮称)を去る8月29日に実施しました。本ブログを開始して初めてなので記録しておきます。

大岩山日石寺は磨崖不動のご本尊で有名な富山県を代表する聖地です。
真言密教大本山 大岩山日石寺ooiwasan.com

古くから多くの参詣者が訪れている古刹。
大岩不動、滝打ち修行(六本滝)とともに有名なのが、素麺です。
門前にはいくつかお店がありますが、夏には大人気で多くの方が食べに来ます。

で、夏の暑い時期にせっかくなら歩いて食べに行こう!かつての参詣道“大岩道”を歩いて。
というのがこのマイイベントの趣旨です。ここ3年ほど8月の思いついた日に歩いて食べに行ってます、一人で。

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今年はあまり暑くない夏だったので、あまりお客さんは多くなかったとお店の方のコメント。



今回のルートはこんな感じです。


北陸街道の滑川宿がスタートになります。

滑川は越中の海沿いを東西に走る北陸街道と、南の立山方面への参詣道(立山&大岩山)の分岐地点として多いに栄えたのでしょうね。
加積雪嶋神社の前に大岩道との分岐を示す有名な道標があります。
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明治期の滑川
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現在
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この道標分岐地点から大岩山までは約15キロですが、都合上JR滑川駅前スタート北陸街道経由で約17キロの行程です。

ほぼ新屋集落あたりまでは立山への参詣道(立山道)と重なります。
歴史的にも「立山登拝を果たした帰りには、大岩山日石寺の不動明王を参詣する習わしがあった」*1とあるので、大岩道も広い意味でまあ立山道にカテゴライズできるかもしれません。

例年はそうめんを食べてからお寺を参拝し、その後は地元コミュニティバスで上市駅まで戻りそこから富山地方鉄道で滑川駅に戻る、ということにしていますが、今年はスタートが早くバス時間まで余裕ありすぎたので(2時間待ち)上市駅まで6キロ歩いて戻りました。


来年は今年より暑い夏がよいですね。
もっとそうめんがおいしく食べれると思います。



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*1:富山県歴史の道調査報告書-立山道―』富山県教育委員会、昭和56年、22頁

「金沢ウォーク2015」が開催されます!

今年も4月29日(祝)に「金沢ウォーク」が開催されます。

 

毎年みどりの日に「金沢グリーンウォーク」として開催されてきた同イベントですが、昨年から名称が「金沢ウォーク」に変更となっています。

今年(から?)開催される「金沢マラソン」にあわせてのことだったように記憶しています。

私もグリーンウォーク時代から過去4~5回参加したことがあります。

 

「金沢ウォーク2015」要綱(pdf)

 

金沢ウォークには3コースの設定

例年同大会には3つのコースが用意されています。

長いの、中くらいの、短いの。

基本速さを競う大会ではなくて、金沢の町の魅力を味わっていただく趣旨だったはずです。なかなか知らなかった町の顔や道を歩くよい機会になります。

各コースとも毎年変わりよく考えられていて、主催者様には頭の下がる思いです。

 

今年は以下の設定のようです。

■A.ロングコース・新幹線見えるポイントと北国街道コース・・・約18km
〈概要〉:金沢のまちを歩きながら、『時間が合えば新幹線の走る姿が見られるかも!』というポイントと旧街道の北国街道をめぐるコースです。

■B.ミドルコース・金沢名所まるごとコース・・・約11km
〈概要〉:ひがし・主計・にしの三つの茶屋街と長町武家屋敷、金沢城公園(兼六園)、21世紀美術館など、金沢の名所をまるごと楽しんでいただけるコースです。

■C.ショートコース・『カナザワケンチクサンポ』コース・・・約6km
〈概要〉:金沢工業大学金沢市が連携して作成した「カナザワケンチクサンポ」のコースを取り入れ、金沢のまちなかの伝統的なまちなみや建造物、現代建築を見ながら歩く、どなたでも参加しやすいコースです。

 

私は過去いずれも最長コースに参加していますが、今年もできれば18kmのAコースに参加してみたいと思っています。

 

今年の最長コースは北陸街道です

 

はじめて同大会に参加した年の最長コースは、歴代加賀藩主墓所がある野田山まで行くコースで「鶴来街道」など旧街道が組み込まれていました。また昨年は一部「二俣往来」が組み込まれていました。

このように旧街道や観光地以外の魅力ある歴史スポットが組み入れられています。

いっぽうで、ただ長い、と思えるコースやアップダウンが非常に厳しくヘロヘロになる年もありました。金沢は平野が狭くて坂も多くちょっと郊外に行くとすぐに山間部になります。

その点、今年の最長コースのテーマは王道である街道平野部、しかも北国街道(北陸街道)です。過去に歩いたことがありますが、金沢の郊外、森本のあたりもなかなかです。また北陸新幹線とも並行しているので、趣旨にあるようにタイミングあえば見られるかもしれません。

本当ならせっかくなので津幡宿までやってほしいと思うのですが、そこまで行くともはや「金沢」ではないのでNGなのでしょうね。

 

 

というわけで、興味がある人は参加されてみてはいかがでしょうか。

参加費は事前申し込みが700円、当日参加は1000円です。

沿道の観光施設は割引で入れます。

ゴールでは記念品がもらえますし、無料のマッサージコーナーもあり本格的で充実した内容の大会です。

(「金沢グリーンウォーク」時代はこれで500円だった。)

 

今年は北陸新幹線も開通しているので遠方からも気軽に参加しやすいと思います。

 

以下サイトから事前申し込みが可能です。

www.sportsentry.ne.jp

 

 

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2015年最初のウォーク(やっと)

昨日、ようやく今年最初のウォークをしました。

天気予報では晴れると言っていたのですが、まさか風があんなに冷たくて強いとは思っていませんでした。

やる気満々で自宅を出たものの、気持ちは萎縮し予定より短めで終了。

まあ今年初めてですからね、無理せすに、、、

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富山藩=富山県ではないし、富山藩は真ん中だけで西も東も加賀藩だった、という話

意外と富山県民にもそんなに知られていないのかもしれません。

高岡をはじめ県西部は加賀藩という認識は比較的広くあるかもしれませんが、

魚津も黒部もかつては加賀藩領でした。

 

-え?じゃ富山藩て?

 

地図を見ればすぐわかるので添付します。

(他に良いのが見つからないので、富山市郷土博物館のサイト「博物館だより」から拝借します。以下の地図等はすべて同サイトからの借用です)

 

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こんな感じの領域です。

 (富山市郷土博物館「博物館だより」第二十三号より)

 

現在の富山県(=越中国)の真ん中だけです。

 

 

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このたび、「なまずの尾っぽ(+)」の名前で「Google+」ページを開設しました。

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Google+のサービスをちゃんと利用するのは初めてなのですが、今後こちらのほうでも更新情報をお知らせしてゆくつもりです。

 

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