なまずの尾っぽ(+) :富山・北陸の旧街道と郷土史的な何か

富山県内と北陸各地の旧街道を歩いた記録とその風景の魅力を発信していきます。

夏恒例、大岩そうめんを街道歩いて食べにいった

少し時間が経ってしまいましたが、ここ数年やっている恒例のマイイベント「街道歩いて大岩そうめんを食べに行く」(仮称)を去る8月29日に実施しました。本ブログを開始して初めてなので記録しておきます。

大岩山日石寺は磨崖不動のご本尊で有名な富山県を代表する聖地です。
真言密教大本山 大岩山日石寺ooiwasan.com

古くから多くの参詣者が訪れている古刹。
大岩不動、滝打ち修行(六本滝)とともに有名なのが、素麺です。
門前にはいくつかお店がありますが、夏には大人気で多くの方が食べに来ます。

で、夏の暑い時期にせっかくなら歩いて食べに行こう!かつての参詣道“大岩道”を歩いて。
というのがこのマイイベントの趣旨です。ここ3年ほど8月の思いついた日に歩いて食べに行ってます、一人で。

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今年はあまり暑くない夏だったので、あまりお客さんは多くなかったとお店の方のコメント。



今回のルートはこんな感じです。


北陸街道の滑川宿がスタートになります。

滑川は越中の海沿いを東西に走る北陸街道と、南の立山方面への参詣道(立山&大岩山)の分岐地点として多いに栄えたのでしょうね。
加積雪嶋神社の前に大岩道との分岐を示す有名な道標があります。
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明治期の滑川
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現在
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この道標分岐地点から大岩山までは約15キロですが、都合上JR滑川駅前スタート北陸街道経由で約17キロの行程です。

ほぼ新屋集落あたりまでは立山への参詣道(立山道)と重なります。
歴史的にも「立山登拝を果たした帰りには、大岩山日石寺の不動明王を参詣する習わしがあった」*1とあるので、大岩道も広い意味でまあ立山道にカテゴライズできるかもしれません。

例年はそうめんを食べてからお寺を参拝し、その後は地元コミュニティバスで上市駅まで戻りそこから富山地方鉄道で滑川駅に戻る、ということにしていますが、今年はスタートが早くバス時間まで余裕ありすぎたので(2時間待ち)上市駅まで6キロ歩いて戻りました。


来年は今年より暑い夏がよいですね。
もっとそうめんがおいしく食べれると思います。



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*1:富山県歴史の道調査報告書-立山道―』富山県教育委員会、昭和56年、22頁